管理栄養士のリアル本音ブログ

体調悪い人の味方。副腎疲労からの回復記、人体実験、患者秘話、低血糖・リーキーガット・分子栄養・中医学など。

過食嘔吐をやめたい人が薬を使わずに克服する方法

 

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過食の原因は

低血糖」の発作みたいなものです。

患者はたいてい

過食って、プチっとスイッチが入ったようだ

といいます。

急にスイッチが入って止められません。

 

こんなに食べて私って異常!

って思うかもしれませんがそうじゃくて

体の正しい反応です。

 

血糖値が下がり過ぎると死にますから

死なないように過食しているだけです。

 

だから意思が弱いから

過食がやめられないのではありません。

ホルモンのしわざですから

意思でどーにかなるものではないのです

(コントロール不可)

 

家族に「過食なんて意思が弱いからだ!」といわれ

追い詰められている女子もいます。

どうか責めないで欲しいです。

「大丈夫だから、ゆっくり治そうね」

と言ってあげるべきです。

 

脳はバカ、腸はかしこい

とは本当によく表した言葉だな~と。

 

脳は

血糖値を上げないと危険=食べる

という認識は出来ても

では何をどのくらいたべたらいいか?

まで判断できないのです。

 

化学調味料は本当のうま味成分じゃないのに

美味しいと感じてしまうのも

舌→脳への強烈なシグナルだからです。

 

過食嘔吐の治療は

「機能性低血糖症」の治療です。

糖尿病の低血糖とは違いますよ?

 

機能性低血糖症でもいろいろなタイプがあり

1日血糖値が乱高下しているタイプ

1日血糖値が低いまま

などがあります。

 

過食嘔吐は「血糖値乱高下タイプ」が多いです。

 

血糖値が急激に下がった時に

過食スイッチが入るので

血糖値が急激にさがらないようにすればいいのです。

 

だから、過食嘔吐を治すには

 

  • 血糖値が乱高下しない食べ方を覚える
  • 食べた物をしっかりエネルギーに変える事ができるようにする
  • 血糖値調整ホルモン(インスリン)の分泌を正常化する

  (インスリン抵抗性の改善)

 

ここがポイントです。

さらっと書いてますが

これを全部説明するのは結構複雑でして

ここに色々な事が絡んできます。

腸内環境だったり、慢性炎症だったり。

 

機能性低血糖症は一般病院では治療できません。

医師たちは過食嘔吐が機能性低血糖症とは

医学部で習ってないのです。

 

国の標準治療だと

抗うつ剤とか食欲抑制剤とかになりますが

みんな薬のんでも治らない。

抗うつ剤で過食嘔吐が治った人なんて

いるんでしょうか???

 

今は栄養療法の病院で

機能性低血糖症の治療が出来ますが

保険適用じゃないので大変。

 

でもね、サプリとか使いながら

ある程度自分で治せるのでは?

と思います。(勉強は必要)

 

それに、一番大事な食事を変えないと

低血糖体質は治りませんので

「医師に薬で治してもらおう」

という考えでは根本的には治りません。

 

低血糖体質やインスリン抵抗性がでてしまうのは

根本原因として「現代型栄養失調」があるので

必要なのは薬ではなく栄養です。

 

これもね、母子に説明すると

とたんに

「あなたちゃんと食べてなかったの?!」

って娘を責める人がる。

 

こんな時私は

机の下で、手をワナワナさせて

キレ寸で聞いてるんです。

(食育っていうのは家庭からなんですよ??!!)

 

だからまずは

しっかりとサプリで栄養を入れて

低血糖体質から脱出して

食事がコントロールできるようになってから

食べ方を治していって再発しないようにします。

 

菓子パン10個食いが止められない人に

はじめから食事改善は無理ですからね。

頭では分かっているけど出来ないのだから。

 

過食嘔吐でメンタルがヤバくなる理由

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体ではこんなことがおこっています。

  1. 糖質中心の食事で、血糖値が急上昇する
  2. 血糖値が急上昇のためインスリンが大量に出る
  3. インスリンが大量に出た反動で血糖値が急激に下がる
  4. 血糖値が急激に下がったので急いで血糖値を上げようとする
  5. 血糖値を上げるために過食がおきる
  6. 血糖値を上げるためにホルモンが出る

  (アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなど)

 

アドレナリンはケンカした時とか

ドキドキする場面、緊張する場面などで分泌され

心拍数を上げて、瞳孔を開き、血管を収縮させ

闘争状態にするホルモンです。

 

血糖値が急激に下がれば

何もしていないのに

アドレナリンがバンバンでる事になり

理由もないのにイライラが止まらないとか

ちょっとした事にカッとなったりします。

 

 

ノルアドレナリンは逆に

理由もなく不安になったり

ネガティブになり

死にたくなったりします。

パニック障害の発作も実は低血糖だったりします。

 

血糖値が乱高下していれば

いつもアドレナリンなどが出っぱなしで

1日中メンタルは不安定になります。

 

過食嘔吐もちは

アドレナラー(常に臨戦状態)だから

そりゃ疲れるわけだー。

 

夜中に歯ぎしりしたり

悪夢をみるのもアドレナリンが原因です。

 

精神がおかしいのではなく

性格がわるいのでもなく

血糖値が安定していないだけです

 

これ、患者さんに説明すると

さっきまで面倒そうに聞いていたのに

前のめりになったり

泣き崩れてしまう事があります。

 

原因がわかるだけで

ものすごい希望がわくし

不安が軽くなるんですよね。

 

そして女子に過食嘔吐が多いのは

生理で鉄欠乏がベースにある上に

食べないダイエットをするから。

 

急激にダイエットすると

その時は成功したように思いますが

しばらくしてから過食がとまらなくなります。

 

極度の栄養失調で

体が異変を感じ(緊急事態)

過食スイッチが入るのです。

 

ダイエットで生理が止まるのも

これ以上、鉄を失わないようにしている

体の防御反応です。

 

栄養療法で治療していくと

生理が戻ってくることが多いです。

 

女子が過食嘔吐を治したいなら

まず初めに、入れるべき栄養素は

鉄とタンパク質です。

 

しかし!

腸内環境が悪いとこれが難しくて

単純に足せば治るものでもない。

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 腸内環境が悪い状態では

栄養吸収がうまくいかないから

その前にやるべきことがあります。

 

便秘、下痢、おならが臭い

ガスがたまる、などがあれば

悪玉優勢の証拠ですから

まずはそこから治します。

 

本当は添加物の多い食事をへらして

腸内環境を改善したいのですが

過食って、だいたいコンビニの添加物まみれの

ものばかり食べてしまうので

なかなか食事でコントロールが難しい。

 

そんな場合は

サプリメントで乳酸菌とかビフィズス菌を

とってもらいます。

 

乳酸菌革命

 

ヨーグルトとかヤクルトではだめですよ?

(菌量が全然たりないし糖分も多い)

 

場合によっては腸カンジダになっていることも

ありますので(いや、よくあるかな)

除菌のハーブが必要かもしれません。

 

下剤や浣腸の乱用もストップしないとです。

 

あの手この手で

腸内環境ケアをしながら(してから)

鉄などのミネラルのサプリメントを飲みます。

 

順番を間違えると

治るものも治りませんのでね。

まずは腸ですよ?